変わらないもの

時代の移り変わりとともに、

販売されてる商品も変わっていきます。

鳶でいうと、
7分ズボン(写真右下に写ってます)などは、
あまり見かけなくなりました。

万年(軍手)(←ゴムの部分が手塗り)も、
とても人気の商品でしたが、今はもうないです。


地下足袋もその内のひとつになります。

ピーク時は年間で8000足ほど売っていたそうです。
一年365日とすると、
1日につき約21足売っていた事になります
当店の稼ぎ頭だったのですね^ ^。

お店にもたくさん在庫をしていて、
階段の下にぎっしり詰んでる様子がみてとれます。(10枚こはぜでしょうか。パッケージも今と変わってないです)

今は代わりにasicsやミズノなどの靴が
作業用の靴として売られています。

いつの頃からか、地下足袋は現場では禁止されていると聞きました。

うちの店でも、
それほど出なくなりましたが…

それでも、
当店がずっとお世話になった商品です。

まだまだ現役で頑張ってもらいます。
昭和50年ごろの写真
昭和50年ごろの写真。
地下足袋が奥に積み上げられています。
その下は江戸一の鯉口。
緑色は10枚こはぜ?
アップ。緑色は10枚こはぜ?
力王たび
現在。紺、白、黒の7枚と12枚こはぜを
在庫してます。

※老舗足袋業者をモデルにしたドラマ
「陸王」がテレビで放映されます。
もろに業界内の話なので、とても楽しみです

軍手の値段(編集しました)

昭和45年ごろの写真です。


軍手が1ダース250円の価格で販売されてます。
特紡の軍手だそうです。
今とそう変わらない価格で販売されてます。

当時の大学卒初任給が46,400円、
今が22.3万円くらいでしょうか。
ほぼ4.5倍になりました。

化学繊維が出来て、機械を導入して、
人件費の関係で作る場所を変えて、
質を落とさずに、
良いものを安く提供していこうとする、
企画や開発の方のおかげで、今でもこの価格で買える事に感謝です。

純綿1.2kgの軍手はこちらの約10倍ほどの価格で販売してますので、
お客様の必要に応じて選ぶ事が出来るようになりました。

安いからといって
「良くないもの」というわけでもないし、
(その価格にするために努力されてる方もいらっしゃいますし)
高いからといって
無条件に「いい」というわけでもないし、

たくさんの種類の商品が出てきている中で
適正価格を見極められる目をもちたいものです。
軍手1ダース250えん

鳶装束

当時、当店では

鳶の他にGパン、T/Cのズボン、
ベトナムズボンなど揃えてました。

どのタイプもベージュ、国防、黒などの
地味な色ばかりでした。

そんな中、
「寅壱」さんが
2530シリーズというカラフルな色の鳶を作ってきました。

店内の鳶は一気に増え、中の様子もカラフルで明るくなりました

鳶の革命です
現在の店内の様子1
現在の当店の様子
(当時は下の段1列ほどしかなかったそうです)
現在の店内の様子2

開店

開店時の写真が出て来ました!


山積みのGパンには
「ヤンキーGパン」と書かれています。

軍手は洗濯バサミで止められてます。
時代を感じるひとコマです

この時父25歳、母20歳。
若い夫婦が、一国の城としてお店を持つという決意に、当時不安が大きかったのではと思いましたら、

意外にも、

誰にも気がねせず、1からお店を立ち上げたかったとの事。

今でも若い夫婦が二人でお店を出しているのを見ると、(料理屋さんとか)当時の自分たちを思い出して、つい、応援したくなってしまうそうです。
開店時の写真

借景

現在でも「日本一小さい作業着屋さん」といわれていますが、

開店当初は更に小さくて、
今の半分、6坪ほどの敷地で営業しておりました。

2階は住まいで、6畳、4.5畳、台所(食事するスペースなし)、トイレ。風呂なしという間取り。

4.5畳の部屋は防寒などの衣類がぎっしり詰まっているので、事実上の生活の場は6畳の部屋のみでした。

この部屋で、ご飯を食べたり、布団を敷いて寝たりしてました。

当時はまだまだ自然豊かな蕨。店の前はアシの群生、夜はウシガエルの合唱、墨田区で育ち、神田で過ごしてきた者には、あまりの環境の違いに夜は眠れなかったといいます。

この頃は、2階の窓から富士山が見えていた様です。
借景
ちょうどこの高さからこの方向に見えていたと思われます。

ご褒美のビール

今でこそ当店の前の道路は

そこそこ車が通る様になりましたが、
50年前にはまだジャリ道で、1日に2.3台通るかどうかという、本当に何もないところでした。

その中で1日の売上が3万円に達したら
アサヒの瓶ビール1本(当時130円ほど)
夕飯につける事が出来たそうです。

出身が墨田区吾妻橋なので本社のあるアサヒビールにこだわってます。
(現在もアサヒビール一筋です)

※まだその頃はスーパードライはなかったそうですが、こんな感じだったのかなぁ。
瓶ビール

はじまり

昭和43年11月。
作業着屋として埼玉県蕨市にて店を構えました。

作業着は足袋専門店の一角におかれていたのが主流でしたが、この頃から作業着屋専門店として開業、この業態を作った最初の世代でもあります。
はじまり

蕨上田アメブロ始めました!

蕨上田アメブロ始めました!



はじめまして。

埼玉県蕨市にあります小さな作業着屋です。



鳶さんに関する鳶衣料、安全靴、工具などの取り扱いをしております。



新作のご案内や、蕨のことなど

発信していきたいと思います。



どうぞよろしくお願いいたします。
蕨上田

カラビナに掛けることのできるラチェット

【蕨上田】ラチェットレンチです。
1721の両口ラチェットで使用頻度の少ない21の部分を浅めにして、カラビナにかけられる様に工夫いたしました。
(アルミなどの太軸カラビナは不可。)

従来のラチェット差しはしゃがんだり、立ち上がったりの動きが多いと、外れてしまう可能性がありましたが、カラビナに掛けることによって、激しい動きをしても外れる可能性は少ないので、より、安全に作業できるかと思います。
また、21mmを浅くしたことにより約15gの軽量化に成功しました。

総磨き、
短曲がり、長曲がりの2種類あります。
商品販売サイトへ移動する

8月

8月に入りました。
全国的に水の被害が多いと感じています。
河川の氾濫や土砂災害などは一気に起こることがあるので、早い段階から気象情報、河川情報などに注意されて身を守っていただけたらと思います。

このたび、当店オリジナルのラチェットを作りました。
カラビナにかけられる1721のラチェットです。
企画の段階から参加したのですが、
完成して思ったことは、一つの商品ができあがるまでに、たくさんの方が関わっているという事、
それぞれの立場でこだわりを持っていて、みんなが真剣に取り組んでいるという事、
妥協=優しさではないという事、
「まあ、これくらいでいいか」では決して満足のいく商品は完成しないという事、ホントにたくさんの事を学ばせていただきました。

1mm単位でこちらの希望、工場側の希望がせめぎ合ったり、ラベルの出来に何度もやり直ししてもらったり、
実用新案がらみで少し待ってもらったり、やっと出た商品はとても愛しいものになりました♡

あとは、できあがった商品が使う方にとって、使い勝手がよく満足していただけたらこれほどうれしい事はありません。
是非、試して見て下さいませ!
こんな感じのです