借景
現在でも「日本一小さい作業着屋さん」といわれていますが、
開店当初は更に小さくて、
今の半分、6坪ほどの敷地で営業しておりました。
2階は住まいで、6畳、4.5畳、台所(食事するスペースなし)、トイレ。風呂なしという間取り。
4.5畳の部屋は防寒などの衣類がぎっしり詰まっているので、事実上の生活の場は6畳の部屋のみでした。
この部屋で、ご飯を食べたり、布団を敷いて寝たりしてました。
当時はまだまだ自然豊かな蕨。店の前はアシの群生、夜はウシガエルの合唱、墨田区で育ち、神田で過ごしてきた者には、あまりの環境の違いに夜は眠れなかったといいます。
この頃は、2階の窓から富士山が見えていた様です。
ちょうどこの高さからこの方向に見えていたと思われます。