ルーツ

超超ロングってどうしてああいう形をしているのですか?


と、聞かれることがままあります。

ふくらみがあって、下がすぼんでいて…。

まだまだ勉強不足で、わかってないことが多いので、自分なりにまとめてみました。

よくいわれているのが、

①オランダニッカポッカ説。
1800年代当初、欧米でゴルフや自転車、乗馬などのスポーツウエアとして広まりました。

日本では裾が邪魔にならないし、
また、身体の可動域を狭めずに自由自在な動きができると言う事で作業着として用いられたという説。

たくさんの道具を使う現場において、
ズボンの裾が引っかかってしまう可能性も高いですし、
何かにぶつかる(火なども!)時に、
直接肌に到着するまでに時間があるので、
冷静な対応ができる。と、いったこともあるでしょう。

これらは機能性のところで、とても納得する部分でもあります。

あと、もうひとつは
②お公家説。
天皇にお仕えする貴族たちが、
括り袴、指貫という
裾を紐で結んだ袴をはいていました。

生地をふんだんに使った贅沢な衣服だなあという印象です。

神様に近い(昔は)存在の方が召していた服装を
空、天に近い所で仕事をしている鳶の職人さんたちが似たような感じの服装をする。


また、「鳶装束」というくらいだから、
危険が多く、
いつ何時何が起こるかわからない
覚悟のいるお仕事なので、
あの様な天(神)に近い格好をするのではないかと、結びつけたくなりましたが…。

日本の信仰的なところからきているのかなぁと。
違うかなぁ。


鳶というと、
町火消しを想像するのですが、
残っている絵などをみると、
あのふくらんだズボンは履いてないので、
ここからではなさそうです。

そのあと、帝国陸軍の軍服も、7分ズボンのようなものをはいています。

そして、よく目にする
東京タワーを建設している職人の方々たち。
職人さんたちがはきはじめたのは、
この頃が始めなのでは、と、思います。

まとめますと、由来というよりも、
色々な場所、
色々な時代に
それぞれの必要性に応じてこの形が出来上がったのだと思いました。

そしてそして
イメージだけではないのでしょうが、
超超ロングが、禁止されてる箇所が多いと
聞きましたが、


私からみると、
パイロットの制服、
サラリーマンのスーツ、
板前さんの厨房服、
警察官の制服、
自衛隊の服装となんら変わりがないわけで、

普段は、
家族思いのパパだったり、
魚釣りに命をかけてたり、
美術館巡りが趣味だったり、

でも、この服を着たら、
仕事モードになる。
気持ちを切り替える事ができる
この服を着たら、
みんな仕事の顔になる、
仕事をするためにもっともふさわしい制服としての服装なのではないか。

そう思ったりもします。

でも今は普段着のようなカジュアルな作業着が業界を席巻してます。

カッコいいです。。確かにウンウン。
当店もカッコイイ感じの置いてます…。
そして、そんなカッコイイ感じのワーク、
増やしてます。でも…
ルーツ
地球上のあらゆるところで、
昔から自然発生的にこの形が重宝されたのかな。