墜落制止用器具その4

★ショックアブソーバの種類

今回の改正でフックを掛ける場所に応じて、ショックアブソーバの種類が変わります。



ランヤードはリール式、ロープ式、蛇腹式、また、長さなど色々ありますが、それに付いているショックアブソーバ(略してSA)が2種類になります。



第一種ショックアブソーバ

腰から上にフックをかけて作業を行う方向けです。

この第一種SAを備えたランヤードを

タイプ1ランヤード」といいます。



第二種ショックアブソーバ

足元にかけて作業する必要がある方向けです。

この第Ⅱ種SAを備えたランヤードを

タイプ2ランヤード」といいます。



まだ実物を見ていませんが、落下距離も長くなるので第2種SAの方がごつくなるのでしょうか...



ガイドラインにはフルハーネスを使用するときは、6.75mを超える箇所で使用してくださいと記載されています。



この根拠となるのが、

第2種SAです。



第2種SAで足元にフックを掛けた場合、

自由落下+SAの伸び+ロープが引っ張られて伸びる長さ等

色々計算をしていくとm(__)m、6.75mになるそうです。



なので、それ以下でハーネスを使用すると、

地面に到達してしまう恐れがあるため、

6.75mを超える高さで使用するように定められています。



ただし、第一種SAの場合は、

その計算をしていくと、4.5mほどになります。(計算式は割愛しますm(__)m)



フックの取り付け高さが、

腰より高い位置しか掛けないという方は、

4.5m≒5m以上での高さでフルハーネスを使用するのが望ましいとされています。

(柱上作業をされる方はさらに上にフックをかけるので、

2m以上での使用が推奨されています)
フルハーネス型墜落製用器具の知識
(「フルハーネス型墜落製用器具の知識」より抜粋)



万一の落下事故を最小限にするためにも

作業に応じたランヤードを選ぶのが良いですね。



現在はまだ販売されておりませんが、

第1種か第2種なのかは

ショックアブソーバ本体に表示されておりますので、

ご購入の際に確認してみてください。